みなさん、こんにちは♪
心地よい日々をお過ごしですか?
さて、今度は、はるさんから「受動攻撃」について検索してみてください、とコメントをいただきました。
はるさん、ありがとうございます。
検索して色々と拝見してみましたが、
まず最初に思ったのが、
「あら?いつの間にこんな言葉が生まれたのでしょう?」
心理学って、研究者がどんどん新しい言葉を作っていきますが、
その言葉が生まれる前からその内容を知っていた者にとっては、
あら、名付けられたのね、となるわけで。
例えば、キャリアカウンセラーという職業も、
私はその名前ができる前からこの仕事をしていました。
何年かたってから、父が、
「お前のやっていることはキャリアカウンセラーだな」
と言い出し、この道に引き込んでおいて何をいまさら?
みたいな気持ちになったのを覚えています。
ということで、今日は「受動攻撃」ですが。
フルネームは 受動的攻撃行動 と言うようです。
こういう行動というか、対人姿勢が固定されていると、
受動的攻撃性パーソナリティ障害 と呼ぶようです。
色んな先生がサイトで詳しく解説してくれているので、
本当に助かりますね。とても勉強になります。
パーソナリティ障害(人格障害)は、いろんな種類があって、
有名なサイコパスと呼ばれる人格も、
「もともと良心を持たない先天性人格障害」
と言われていますね。
ある時期に、パーソナリティ障害についてたくさん勉強したのですが、
その時にはまだ、受動的攻撃性パーソナリティ障害というのはありませんでした。
最近の言葉なのでしょうかねぇ?
では、この「受動的攻撃行動」ってなにか?ということですが。
つまり人にはいろんな行動がありますが、
ある特定の心理状況の時に、
ある特定の感情表現(自己表現)としてとる行動が、
人によっては「受動的攻撃行動」になる、
ということでありまして。
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「受動的攻撃行動」の場合は、
心理状況:怒り 不満 など
感情表現:無口になって 静かに 引いた雰囲気で
生起行動:サボる 遅らせる 忘れる 病気(仮病含む)など
その成果(報酬):相手が困る イライラする 怒る 問題が発生する
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というような感じで、ま、いわば、静かに仕返しをするようなことなわけで。
昔はこういうのを「欲求不満行動」と、ひとまとめにしていましたが、
今は分類されて「受動的攻撃行動」というんですね。
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例)上司と部下
上司が頭ごなしに「実績出せ」と叱咤。
それを受けた部下は翌日会社に来なくなった。
見た目はパワハラですが、部下が何らかの理由で「受動的攻撃性パーソナリティ障害」を患っていた場合、故意にこのような行動をとり、パワハラだと周囲から同情をかい、注目を集めることが報酬になるため、心理操作の遊びになります。
本当にこれはパワハラなのか?という疑問が生まれるわけです。
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例)先生と生徒
先生が掃除をしない生徒を叱った。
叱られた生徒はしぶしぶほうきを手に取り、
ゆっくりのんびり掃除をしたが、
さっさとやらないその生徒に、
先生はさらに「さっさとやれ!」と怒った。
翌朝、生徒は「おなかが痛い」と言って
学校に行かなくなった。
親は学校に電話し、病院に行くが、
医療的原因は見つからなかった。
この場合、見た目は先生のパワハラにも見えますし、
親がモンスターになり得ます。
しかし、掃除はしないといけないことです。
生活していくうえで、やりたいこともやりたくないこともあり、
学校ではそのどちらもやることで、子どもたちの様々な面の育成につながるわけです。
ましてや掃除は、全員がやることです。やらない人はサボっている人なわけです。
子どもの頃から、誰に教わったわけでもないのにこういうことをするのは、
やはり、「受動的攻撃性パーソナリティ障害」を先天的に患っているのかもしれません。
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注意したり怒ったり説教したりする人は、
言いがかりや頭ごなしや嫌がらせだとは考えにくいです。
なぜなら、注意や説教は、正論が発露になっており、
勇気を出さないと、人にハッキリ言えないからです。
しかし、「受動的攻撃性パーソナリティ障害」の人は、
正論なんて関係ありません。
怒られた、やりたくないことを命令された、
という自己中心な感情が発露であり、
そこに自分の正論や根拠があれば正々堂々と言い返せばいいのですが、
そうではなく静かに、黙って、そっと、
ダラダラと遅らせたり、無言でいなくなってサボったり、
無反応を装ったりして、相手に迷惑をかけていきます。
つまり、迷惑行為なわけですよ。
ビジネスの場であれば、その間にチャンスを逃してしまったり、
他の部署に迷惑をかけたり、所属している部署の評価を下げたりするわけです。
その責任は上司にあるので、こんな人が部下にいたら、たまりませんね。
実は、こういう、今でいう「受動的攻撃性パーソナリティ障害」を抱えた人に、何人もお会いしてきました。
彼らは、周りに迷惑をかけているとは思っていません。
迷惑をかけているとしても、自分の気分を害しているのだから当然だ、という感じです。
このような障害を持っていないパーソナリティ健常者の人たちは、
迷惑を被りしりぬぐいをし、時には余計な残業になったり、
余計なストレスを抱えたりして、それでも黙って受け止めていました。
正直者が損をする、というやつです。
「受動的攻撃性パーソナリティ障害」の人たちは、組織の中にいても、
目標を共有することにも、お互いに協力することにも無関心です。
自分の一瞬、一瞬の感情で刹那的に行動していくので、
こんなことしたら迷惑がかかるな、なんてことも興味ありません。
そういえば、過去に舞台公演を企画したとき、
こういう行動をとる俳優がいました。
確か本番直前にクビにしたような。
あれ?クビじゃなくて、出番を減らしたんだったかな?
迷惑行為を継続する人は迷惑だから、という理由だったと思います。
やらないし覚えないし稽古はサボるし。
他人に自分の気持ちを言わせて自分はクールに見せていましたが、
私にはそれすら、迷惑でした。
行動は、理論や考え、価値観よりも、
感情や欲求が発露になることの方が多いです。
寒いから手をポケットに入れる。
ダイエットを真剣にしているのに、おいしいからポテチを食べる。
カッコイイからケンティーがテレビに映るとつい見ちゃう。
受動的攻撃的行動もその一つ。
わかってほしいから、怒っているから、自分を優遇させたいから・・・
どこかの先生は、「受動的攻撃行動を減らすために、よく話を聞いてあげましょう。」と、解決策は「他者が積極的傾聴をすること」としていましたが。
これ、何の解決になるんだ?
どんな感情を持つかはその人にしかわからない。
どんな感情を持ったって、別にいいのよ。
その人の自由だもん。
もっと優遇しろ!と怒ったってかまわないんです。
本人の自由だから。
それに、サイコパスと同じ人格障害なら、治療は不可能です。
だからってその人の感情を最優先させることができる組織なんて、むしろ存在しない。
私はクビにしちゃったけど、あなたならどうする?
私は絶対、お友達にはなれないと思う。
それに、これって本当に日本人に多いのかなぁ?
私、外国でいろんな国の人がいる中で活動したことがあるけど、
日本人はどちらかと言うと「迷惑を被る側」の人が多かったよ。
良心の欠如、罪悪感の欠如、思いやりの欠如、という先天性の病気だから、
むしろ日本人には少ないような気がします。
ま、あくまでも、私の肌感覚ですけどね。
「受動的攻撃行動」、面白かったです。
はるさん、教えてくださってありがとうございます♪
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咲 さくら
Team-Yブックス
2020-02-25
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更なる動画のご紹介、ありがとうございます。
ちょっと今時間がないので、改めて後でゆっくり拝見いたしますね。