みなさん、こんにちは♪
心地よい日々をお過ごしですか?
まだ私が、講師として駆け出したばかりの頃のこと。
私は、3ヶ月間の講師養成を集中して受け、
プロの講師となり、2年くらいたったところで、
講師として現場を踏ませていただける場をいつも探していました。
そんな時、ある社長さんとお会いしました。
経営コンサルタントの会社を立ち上げてまだ数年、
更にご自身でも経営者として不動産会社をお持ちで、
傍ら、自己啓発セミナーなどを開催している方でした。
もう15年以上前のことです。
その社長さんは、「成功」という言葉をよく使っていました。
私にも、
「うちで働くなら成功してもらわないと。成功しない人は要らないから。」
と仰っていました。
営業も、講師も、成功しないと認めない。
成功するために仕事する。成功しないといけない。
成功しなさい。
あまりにも「成功」を乱発するので、
私は聞いてみたんです。
「社長の、成功の定義は何ですか?」
すると、こんな答えが返ってきました。
「成功は一つではない。講義がうまくいくのも成功。人が集まらなかったとしても次への布石があれば成功。うまくいかなかったとしても次への可能性があるならば成功。」
ということは、絶望以外はすべて成功なんだな、と私は理解しました。
そして、私は、その社長さんとのお付き合いは、それっきりになってしまいました。
月日は流れ、老若男女、様々な職業の方とお会いし、
お仕事を共にし、講義を致し、学ぶ機会も多くありました。
ITブームが訪れ、若い起業家が大金をつかんで夢を叶えていく姿を、
テレビでは軒並み放送され、若い人たちの野心を刺激していたあの頃、
その起業家たちの代名詞は「成功者」と表現されていました。
そんな成功者の中には、のちに刑務所に入る人もいれば
隠れるように暮らす人もいて。
ある一定以上のお金を持っている人たちのことを
今度は「セレブ」と表現されるようになりました。
15年以上前に出会った社長さんも、テレビで見るセレブも、
私には、あまり幸せそうには見えませんでした。
何か勢いはあるのだけど、心から幸せそうには見えません。
でも、全然違うところで出会った人の中に、
とっても幸せそうな人がいたんです。
特に多くのお金を稼いでいるわけでもなく、
特に会社で出世しているわけでもないのに、
なんだかとても、幸せそうなのです。
その違いは何だろうな?と思って、不思議に思っていたのですが。
これは「自己実現」なんです。
自分で描いた夢とかやりたいことを精一杯楽しんでやれているかどうか。
それを実現できているかどうか。
今まで、成功者って「たくさんお金を稼いでいる人」という、漠然とした定義のようなものがありました。
幸せいっぱいに商売をして、毎月50万稼いでいる、という方のことは、成功者とは呼ばれなかったように思えます。
成功しているかどうかも、金額で測られていたわけです。
でも、もうそれは通用しなくなりました。
結局は、とっても幸せな人が成功者なんだと思います。
自分のやりたいことに素直に向き合って、
希望を持って、逆境も楽しめるような元気があって、
勇気を出して前に進んでいき、結果、うまくいった!
というのが成功者なのではないかと。
最近、よく耳にする「風の時代」。
これからは、お金の金額で成功したかどうか、
なんてふうに決めること自体がナンセンス。
自分がたっぷり幸せになることが、成功者。
成功したければ、幸せになりなさい。
既成概念や固定観念や、周囲の思い込みに惑わされないで、
自分が納得し、信じられることをちゃんと選んで、
自分の幸せにきちんと向き合って、
チャンと幸せになる。
他人が決めた幸せに振り回されないで、
自分の幸せをキチンと選び取っていく。
それが成功者です。
そのために、知識を深め、技術を磨き、
自己研鑽していくことが大切なのです。
全ては、自分の幸せのためです。
幸せをお金で換算しようとすると、
詐欺とか窃盗とか横領とか、
犯罪の足音が近づいてしまいます。
そこに惑わされないことが大事なんですね。
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咲 さくら
Team-Yブックス
2020-02-25
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